ハケンアニメ!

時計アイコン公開日:2022/06/03
時計アイコン更新日:2022/06/03

映画「ハケンアニメ!」を見てきました。

https://haken-anime.jp/

あらすじ


アニメ制作をテーマにしたお仕事ものです。
原作は同名の小説になります。

アニメは3ヶ月を1シーズンとして放送されることが通例で、
1年で4シーズン、数多くのアニメが放送されています。
シーズンの中でも特に「いい」アニメを今期の覇権アニメ、という言い方をするのですが、
その「覇権」をとるべくアニメ制作に命をかけるクリエイターたちのお話になります。

同シーズンに放送される2つのアニメ「運命戦線リデルライト」「サウンドバック 奏の石」、
それぞれの製作陣の奮闘を通じて、アニメって最高だなと思わせてくれる作品でした。

感想


めちゃくちゃよかった。
アニメパートが仕上がりすぎていて感動しました。

映画が公開されたのが5月下旬だったのですが、実はその時まで作品を知らなくて。
気になって調べてみると、同名の小説が原作だというじゃありませんか。
映画はまあそのうち見るとして、読書好きとしては原作を読まずに映画を見るわけにはいかない。
そんな使命感に駆られて小説を読みまして、これがまあ面白かったんです。
刊行されたのが2012年で、アニメを取り巻く環境は少し今と異なる描写でしたが、
アニメ好きにはとても刺さる作品でした。

アニメ制作のお話なので作中で架空のアニメが登場するんですが、
これがすごく良かったんです。
文字しか情報がない小説でも、音・映像・声優さんの演技がとてもリアルに伝わってきて衝撃を受けました。
「映画はそのうちいくなんてレベルじゃない、今すぐ見なければ!」と思って読み終わってすぐに映画館に走ったわけです。

映画の感想


上でも書いた通り、アニメパートのクオリティがやばいです。
登場する架空の2作品、どちらも劇場版アニメのような仕上がりで(まあ映画の中だからそうなんですが)、
1つの映画の中に劇場版アニメが2つ含まれているってやばくないですか?
それこそ実際に放送されていたら「覇権」を間違いなくとれるレベルで、
劇中アニメとして終わらせてしまうのがもったいない、、。

なにより、小説を読んでいる時に自分の頭の中に思い描いていた映像が、
そのままスクリーンに表現されているようでとてつもなく感動しました。
作り手のアニメが好きという気持ちが伝わってきたのもよかったです。

え、アニメパート以外の話は?
うん、まあそこは小説の実写化ということで。。
小説そのままだと尺が絶対にたりないのは明白なので、
アニメパートを殺さないように頑張って脚色されていた点はよかったです。